本記事ではCSVファイルをExcel(エクセル)でそのままクリックして開いた際に、「文字コード」が原因で文字化けしてしまう場合の解決方法について解説しています。
文字化けする原因
パソコンでは全てのデータを 0 と 1 の2進数で処理しており、文字データにおいては文字ごとに番号が設定されています。これを「文字コード」呼び、この文字コードにはいくつも種類があるため、文字コードが異なることで番号も異なることから、正しく処理できず文字化けが起こる原因となります。
Excel(エクセル)でファイルを開く際に「Shift JIS」という文字コードで表示する初期設定になっているため、異なる文字コードのファイルを開くと文字化けが起こるということが発生します。
文字化けを解消する手順【方法1】
Excel(エクセル)で開くときにCSVファイルの文字コードを指定して開く方法です。
CSVファイルをExcelのPower Query(パワークエリ)でインポートする
Excel(エクセル)を起動し、ホーム画面の【新規】タブを選択して「新規(空白のブック)」を作成します。
上部メニュー(リボン)の【データ】から「データの取得」を選択し、「ファイルから」にある「テキストまたはCSVから」をクリックします。
データを取り込みするファイルの選択画面が表示されるので、選択して【インポート】をクリックします。
以下のようにCSVファイルの中身が表示された状態で画面が表示されます。
※この画面はPower Query(パワークエリ)と呼ばれ、Excel 2019やMicrosoft 365で利用可能です。
この段階で文字化けしている状態であれば、❶の文字コード選択のプルダウンメニューから、元のファイルに指定されている文字コードを指定します。❷の【読み込み】ボタンをクリックします。
以下のようにデータが読み込まれます。
Power Queryで文字コードを指定して読み込むことで、文字化けが発生することはありません。
さらに、Power QueryでCSVデータを取り込むことで、テーブル形式で表示され、編集作業がより楽にもなります。
従来のテキストファイルウィザードでインポートする場合
Excel(エクセル)2016以降では【テキストまたはCSVから】を実行すると、通常はPower Query で読み込むようになっていますが、従来のテキストファイルウィザード画面から読み込む方法について解説していきます。
【ファイル】から【オプション】をクリックし、「Excelのオプション」画面を起動します。
左メニューの❶の【データ】をクリックし、画面右側に表示された❷の【テキストから(レガシ)】にチェックを入れます。
CSVファイルを読み込み時は【データ】から【データを取得】を開いて、【従来のウィザード】の「テキストから(レガシ)」を指定してCSVファイルを指定します。
以下のように テキストファイルウィザード画面が起動します。
文字化けを解消する手順【方法2】
文字コードがExcel(エクセル)では読めない種類になっているため、CSVファイルの文字コードをShift JISに変更してから開く方法です。
CSVファイルを右クリックして、表示された右メニュー(コンテキストメニュー)の【プログラムから開く】から【メモ帳】をクリックします。
表示された文字が文字化けしていない事が確認した上で、【ファイル】から【名前をつけて保存】を選択します。
表示されたダイアログ画面の【文字コード】を「ANSI」に変更してから【保存】をクリックします。
Excel(エクセル)でCSVファイルを開き、文字化けが解消されていることを確認します。