NI(National Instrument) LabVIEW(ラボビュー)は、グラフィカルプログラミング言語を使用したエンジニアリングや科学アプリケーションのための強力な開発環境です。本記事では、LabVIEWの基本的な使い方、有償版と無料版の違い(価格や機能)について解説していきます。有償版と無料版の選択はプロジェクトの規模や要件によって大きく変わるため、目的に応じて選ぶことが重要となります。
LabVIEW(ラボビュー)とは
LabVIEW(ラボビュー)は、Laboratory Virtual Instrument Engineering Workbenchを略したもので、ational Instruments社から提供されているグラフィック型言語によってプログラミングすることのできるグラフィカルプログラミングソフトウェアです。主に計測や制御用途に使用され、アイコンをワイヤ(線)で接続することでプログラムを作成するデータフロー式のプログラミング方法を採用しています。視覚的で直感的なプログラミングが可能で、プログラミング経験が少ない人でも利用しやすい特徴があります。豊富な処理/解析関数や計測制御に特化した機能が備わっており、数学的知識が必要な場面でも効率的にプログラムの開発が可能です。
LabVIEW(ラボビュー)の有償版と無料版の違い
LabVIEWには有償版(LabVIEW Full Development System)と無料版(LabVIEW Community Edition)が存在します。それぞれの主な違いは以下となります。
LabVIEW Full Development System(有償版)
完全な開発環境で、豊富な機能やツールが利用可能です。プロフェッショナルなプロジェクトや大規模な開発に適しています。
有償版の価格(値段)について
料金プランは3種類で「LabViewベースパッケージ」、「LabView開発システム」と「LabViewプロフェッショナル開発システム」があります。
LabVIEW ベースパッケージ | LabVIEW 開発システム | LabVIEW プロフェッショナル開発システム | |
---|---|---|---|
82,000/年 | 230,000/年 | 380,000/年 | |
無料評価版 | — | — | 無料評価版 |
Windows | |||
Linux | — | ||
macOS | macOS用のLabVIEW 2023 Q3が最終リリース |
詳しい価格や仕様は公式サイトにて確認できます。
LabVIEW Community Edition(無料版)
学習や小規模なプロジェクトに最適な無料版で、非営利目的の個人的なプロジェクトで使用する限り無料で使用可能なパッケージとなります。LabVIEW Professional Editionに含まれるすべての機能が利用できますが、日本語版は存在せず、ダウンロードできるのは英語版のみとなります。
無料版のダウンロード方法やインストール方法については下記で詳しく解説されています。
LabVIEW(ラボビュー)の使い方
日本LabVIEWユーザー会の有志による電子書籍が無料で公開されています。
プログラミング初心者でも中学生以上であれば読める内容になっているので入門書としておすすめです。