CADソフトウェアは、建築、製造などの分野で広く使用されていますが、時にはPDFや紙図面をCADデータ化したい場合があるかと思います。本記事ではPDFや紙図面をCADデータ化するためのCADソフトを紹介していきます。
CADデータ変換のフリーソフト・ソフトウェア
以下に紹介するソフトウェアを使用することで、PDFデータや紙図面をCADデータ変換することが可能です。
※変換精度はソフトにより異なります。
紙図面をCADデータ化する方法
スキャナーを使用して、紙図面をスキャンします。図面サイズに応じて、600 DPI以上の解像度を設定する必要があります。ファイル形式はCADソフトウェアで取り込むため、一般的な形式(PNG、JPEG、TIFFなど)のフォーマットを選択します。
CADソフトウェアを起動し、インポート機能などを使用して図面を取り込みます。正常に取り込まれると、ソフトウェアのワークスペースにCAD図面が表示されます。必要に応じて、図面に追加やマークアップ等の編集を行いましょう。図面のサイズや複雑さによっては、編集に手間がかかる場合があります。
【フリーソフト】Inkscape
Inkscape(インクスケープ)はベクターベースのグラフィックソフトウェアであり、PDFファイルをInkscapeで開き、DXF形式で保存することができます。保存データをDXFデータとして再利用するには、編集などが必要になり、それなりの手間が掛かります。


【フリーソフト】LibreCAD
LibreCADは非営利団体である LibreCADコミュニティが開発を行っている無料で利用できるオープンソースの2次元CADソフトウェアです。PDFをインポートして、DXF形式で保存することで、図面をCADソフトウェアで開くことが可能です。異なるOS(Windows、Mac、Linuxなど)で利用できる便利なクロスプラットフォームな対応のソフトウエアです。

【有償ソフト】AutoCAD Web App
AutoCAD Web App(オートキャド ウェブ アプリ)は、Autodeskが提供するオンライン専用のCADツールであり、ブラウザ上でCAD編集を行うことが可能です。基本的な編集機能は一通り揃っており、PDFファイルをインポートし、DXF形式で保存することで、図面をCADソフトウェアで開くことが可能です。

【有償ソフト】DraftSight
DraftSight(ドラフトサイト)は、ダッソー・システムズ株式会社が提供している2次元および3次元CADソフトウェアです。PDFファイルを直接開いて図面を表示し、必要に応じて編集や変換を行うことができます。また、PDFファイルをDXFやDWG形式に変換するオプションも提供されています。

