Photoshopにはドット絵制作に必要な機能が備わっているので簡単に描くことができます。専用のソフトやツールは必要ありません。
本記事ではPhotoshopでドット絵(ピクセルアート)を描くための設定やコツについ解説していきます。
ドット絵(ピクセルアート)とは
ドット絵(ピクセルアート)とは、主としてコンピュータ上における画像の表現方法・作成方法の一形態であり、表層的には通常の目視でピクセルが判別できる程度に解像度が低いビットマップ画像と捉えることができる。1980年代にかけてのパソコンもしくはコンシューマー向けゲーム機で、もっともよく用いられた表現形態です。
ドット絵を描くためのPhotoshopの基本設定
カンバスを設定する
ドット絵を描く際はグリッド状の専用のカンバスを用意する必要があります。
まずはそのカンバス作成方法について解説していきます。
Photoshopのツールバーから【ファイル】→【新規】をクリックします。
カンバスサイズに決まりはありませんので、描くものに合わせて作成してください。
本記事では32×32pxの正方形のカンバスを用意して進めていきます。
解像度は72pixel/inchに設定します。背景も決まりはありませんがここでは透明を選びます。
背景用レイヤーを作成する
作業がしやすいように新規レイヤーで背景を作成しておきます。
ここでは白で設定しますが、ドット絵で使用しない色や見やすい色を選びましょう。
グリッドを表示する
次にドット絵が描きやすいようにするためのグリッドを表示します。
ツールバーの【表示】→【表示・非表示】→【グリッド】を選び、グリッドを表示させます。
グリッドの設定を調整する
【編集】→【環境設定】→【ガイド・グリッド・スライス】を開きます。
ここでは中心線を見やすくするため16pxごとに実線、実践の内側(点線)を16分割するように設定します。グリッドの色は自由に設定できるので、ドット絵で使用しない色を選びましょう。
【グリッド線】と【分割数】は同じ値を指定してください。
下記のようなカンバスが出来上がります。
以上でドット絵を描くための専用カンバスの準備は完了です。
ドット絵を描くための描画ツールの設定
鉛筆ツールの設定
ツールから【鉛筆ツール】を選択します。
鉛筆のサイズ変更ボタンをクリックして、サイズを【1px】硬さを【100%】に調整します。
消しゴムツールの設定
ツールから【消しゴムツール】を選択します。
モードを鉛筆に変更、サイズ変更ボタンをクリックして、サイズを【1px】硬さを【100%】に調整します。
塗りつぶしツールの設定
エリアを塗り潰す際は塗りつぶしツールを使用するため、アンチエイリアスを切っておきます。
ドット絵の描き方
各種設定が整えば、ドット絵を描いてみましょう。
レイヤーを作成する
ドット絵を描くためのレイヤーを作成します。下絵やパーツ毎に分けて描くことで、配色のパターンを作成したりやり直しの作業が楽になり便利です。
線画を描く
鉛筆ツールを使って線画(下絵)を描いていきます。
色を塗る
次に選択ツールと塗りつぶしツールを使い、全体的に色を塗っていきます。
陰影を付ける
ドットを打ち込んで陰影を付けていきます。
ドット絵の保存形式について
完成したドット絵は、JPG(JPEG)保存せず、最適なPNGもしくはGIFのファイル形式で保存するようにしましょう。