WordPressは自動更新が実行される機能が導入されており、初期状態では自動更新が有効化されています。自動更新することで不具合やセキュリティ上の問題が放置されたままにならず、新しいマイナーバージョンへシステムがアップグレードしてくれます。
主にセキュリティ上の修正などが中心のため、Webサイトに対して影響が出ることはありませんが、影響がないはと言い切ることも難しいため、自動更新を望まず、手動更新のみを行う運用としたい場合には停止させることも可能です。万が一に備えて停止したいと考えている方も多いと思いますので、本記事では自動更新の設定変更の方法について解説していきます。
自動更新は、マイナーバージョンへのアップグレードのみが行われ、例えばWordPress5.6からWordPress5.7といったメジャーバージョンへのアップグレードは自動で行われず手動で行う形となります。
WordPressのバージョンの見方
WordPressのバージョンは「5.7.1」などの3つの数字で表示されています。
左の数字から「メジャーバージョン」、「マイナーバージョン」、「ビルドバージョン」といいます。
メジャー | マイナー | ビルド | ||
---|---|---|---|---|
5 | . | 7 | . | 1 |
1桁目の「5」が「メジャーバージョン」・・・大幅なアップデート
2桁目の「7」が「マイナーバージョン」・・・仕様変更や機能追加
3桁目は「1」が「ビルドバージョン」・・・軽微な不具合やセキュリティ面での修正
自動更新を完全に停止する
WordPressの本体並びに、プラグインやテーマなどの全てを停止させる方法です。
wp-config.phpに下記のコードを追加します。
※wp-config.phpファイルを編集するにはFTPを使用する必要があります。WordPressの管理画面からアクセスできません。
define( 'AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED', true );
自動更新の停止を確認する
設定が反映されているか確認するには、管理画面の左側メニューにある「ダッシュボード」から「更新」をクリックします。
自動更新を細かく制御する方法
WordPress本体の「有効化」「無効化」
全てのバージョンの自動更新を有効にする
define('WP_AUTO_UPDATE_CORE', true );
全てのバージョンの自動更新を無効にする
define('WP_AUTO_UPDATE_CORE', false );
マイナーアップデートだけ自動更新を有効にする
define('WP_AUTO_UPDATE_CORE', minor );
プラグインの「有効化」「無効化」
functions.phpに下記のコードを追加します。
※プラグインの自動更新はデフォルトでは「無効化」されています。
自動更新を有効化する
add_filter('auto_update_plugin', '__return_true' );
テーマの「有効化」「無効化」
functions.phpに下記のコードを追加します。
※プラグインの自動更新はデフォルトでは「無効化」されています。
自動更新を有効化する
add_filter('auto_update_theme', '__return_true' );